空港で働く看護師は英語力が採用のポイントになることも !
病院勤務の看護師の中には、「英語力など必要ないのでは?」とお考えの方もいるかもしれません。しかし、全てにおいてインターナショナルな方向に進んでいる日本では、英語力が必要となる看護師の勤務先はかなり多いです。ここでは、英語力があった方が良いと言われている空港で働く看護師について、いろいろ見ていきたいと思います。
何故空港勤務の看護師に英語が必要なのか
空港で働く看護師の形態は、空港内の医務室や健康管理室勤務、空港内クリニック勤務、検疫官として空港内の検疫所と医務室に関わる検疫官の3つと考えていいでしょう。看護師のみなさんはこの3者の共通点が何だかわかるでしょうか?それは、3者共に、主に主要空港で働くことがほとんどであるということなのです。主要空港というのは、関西国際空港や成田国際空港、新千歳空港のような国際空港ですね。このような主要空港には様々な外国籍の乗客が常に出入りしています。医務室勤務の看護師も、クリニック勤務の看護師も、検疫官である看護師も必ず乗客と接する仕事なのです。英語が分からなければ業務に支障が出てくるのは当然なのです。
空港勤務の看護師採用では英語力が高いほうが有利?
少し嫌なお話しになるかもしれませんが、空港内医務室やクリニックの求人募集は希少とも言われています。また、検疫官は厚生労働省管轄になります。求人が出されて複数の応募者があった場合、英語力の高い低いが採用に大きく影響を与える可能性は十分考えられるのです。空港勤務を望んでいる看護師は、英語力は必須と考えた方がいいのではないでしょうか。実際の現場で考えてみましょう。
例えば、検疫官の検疫業務で相手がアメリカ人だったとしましょう。相手が全く日本語を理解できない場合、全ての会話は英語です。健康状態を細部までチェックする検疫官には、日常会話はもちろん、細かなニュアンスを聞き分けるレベルの英語力が必要なのはいうまでもないでしょう。ここでのミスが最終的に感染症の拡大につながってしまう可能性もないとは言い切れません。
空港内の医務室やクリニック勤務を考えた場合、医師も常駐していますので、医師の英語力がパーフェクトなら、看護師の英語力はそこそこで良い、という考えもあると思います。たしかに、医務室やクリニックでの患者の全てが乗客(外国人)というわけではありません。しかし、ケースによっては、患者との意思疎通がうまくいかないと、業務に支障をきたすことは十分予想できます。やはり、なるべく高い英語力を持っていたほうがいいと思います。